「日常の古い器展」開催中です
「日常の古い器展」
6月 毎週 金・土・日曜日
11:30〜17:00
暮らしの中で気軽に使っていただける古い器を、
FUDANの2階にて並べさせていただきます。
ゆるりとした展示ですので、
どうぞお気軽にご覧くださいませ。
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子供の頃から料理せざるを得ない環境でしたので、
どうにか工夫するうちに、
自然と器が好きになり、
器にとても助けられました。
骨董屋の主人と出会って、
焼物の染みやひび割れを、
「味だ」「景色だ」と言って楽しむ世界があることに、
それは驚きました。
私の育った家では、
「欠けた茶碗は縁起が悪いから早く捨てなさい」と
教えられました。
欠けて染みた古い茶碗にも、
好きなように意味を見出し、
悠々と楽しんで豊かに生きている主人の姿に、
私の古い価値観の方がひび割れ、
ずいぶん自由にしてもらいました。
手のひらの上の小さなお皿をどう見立てるかは、
目の前の出来事をどう捉えるかと、
同じことだなぁと思います。
小さな古い器が、
どなたかの暮らしの中の、
ちょっとした楽しみになってくれたら
いいなぁと思います。